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Qスイッチルビーレーザーは、日光性の色素斑、老人性ゆうぜい、ほくろ、真皮メラノサイトーシス、大田母斑、そばかすなどの色素性疾患の治療にはなくてはならない機械です。また、アートメイク、TATOO除去にも欠かせません。 |
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1983 年にハーバード大学のRox R Andersonらによって確立された選択的光熱融解理論「Selective Photothermolysis」は、20年たった今でも皮膚レーザー治療のバイブルとして引用されています。この理論に基づき、1990年に色素性皮膚疾患治療用のレーザーとして始めて登場したQスイッチルビーレーザーは、その歴史の中でゴールデンスタンダードの立場を強固に気づきあげてきました。
「Selective Photothermolysis」によると、レーザーで色素性皮膚疾患を治療する際に、メラニン色素と酸化ヘモグロビンとの光吸収の差が大きい波長領域(Optical Window)を使用することで選択的な治療が可能になるとされています。光の波長吸収特性では、ルビーレーザー光の波長(694nm)付近は、酸化ヘモグロビンへの吸収が非常に低く、メラニンにおける吸収が高いレベルにあることがわかります。メラニンへの光吸収は短波長になるにつれ高くなりますが、血管にも強く吸収されるため、真皮深層へ十分に届かず、毛細血管を破壊することもあります。一方アレキサンドライト(755nm)やYAG(1064nm)の波長は、メラニン吸収がルビーより少なくなるため、メラニンの薄い病変部には吸収されにくくなります。さらに、波長域は酸化ヘモグロビンにも吸収されるため、血管にダメージをあたえ出血することもあります。波長選択においてルビー の波長はOpticlal Windowの中心であり「Selective Photothermolysis」の第一原理に完全合致するため、メラニン顆粒を最も選択的に破壊し周囲組織へダメージを最小限にして、色調の薄い病変でも鋭い反応性を持つことができるのです。
ルビーレーザーの光エネルギーは、組織中のメラニン顆粒に選択的に吸収されて熱に変わります。この時、Qスイッチモードのパルス幅20nsecは、メラニン顆粒の熱緩和時間50nsecよりもみじかいため、メラニン顆粒が周囲に熱を放出する前に破壊します。照射時間が、メラニン顆粒の熱緩和時間より短ければ短いほど、周囲組織に放熱する熱量が小さくなり、より効率的に治療の選択性があがります。また、同じエネルギー量(J/cm2)では、25nsecよりも20nsecの方がピークパワー(光の強度)は25%高くなります。Qスイッチモードは、真皮メラノサイトーシスや、刺青などの治療時に、強力なレーザー光で深部のメラニン顆粒を確実に破壊します。この時、同時に発生するAcousutic Shock Wave(衝撃波)によって、メラノサイトも損傷するため再発しないとされています。また、真皮内で破壊されたメラニン顆粒は粉々になるため、マクロファージに貪食されることで、次第に色素が消退していきます。
















